・書籍名（英名） : EUPHORBIA JOURNAL volume 1〜10・著者名 : Strawberry Press・発行年：1983〜1996年・形式 : 洋書（英語）、B4判、ハードカバー
手元に1セット（10冊フルセット）あるので出品します。ブックカバーに若干のスレやヨレ、ボリュームによっては黄ばみを感じるものもありますが、中身は折れや破れ、シミ等は見当たらず、30〜20年以上前の書籍にしてはなかなか綺麗だと思います（写真参照）。
＜書籍説明＞本書はストロベリープレス名義で、1983〜1996年にかけて足掛け13年間に渡り刊行されたジャーナル形式で、世界中の研究者＋趣味家の集まった伝説的な多肉ユーフォルビアの刊行物となります。通常、この手の刊行物は同好会や学会等の薄いソフトカバーが年数回で刊行されることが多いのですが、本書は記事が厳選されており、当時としては珍しいフルカラーでハードカバーのジャーナルとなります。なかなか、このレベルで取りまとままり、内容的にも非常に面白い多肉サボテン系のジャーナル書籍はなかなか無いと感じます。
ジャーナル形式ですので、各号の記事は多岐に及び、系統立てた書籍ではありませんが、各記事のレベルが総じて高く、その多くはアフリカにおける多肉ユーフォルビア類の生態に関するレポートで占められています。特に、南アフリカやナマクアランド、リヒタスフェルト、マダガスカル、タンザニア、ケニア、ソマリア、ソコトラあたりの生育地レポートは特筆に値し、他の書籍では見られない素晴らしい写真が、毎号三桁拝めます。また、編集委員のレベルが高く、写真のレイアウトや読み物としてもワクワクするようなレポートが多くなります。
同時に栽培関係のテクニック情報や生理関係の論文も掲載されており、標本級の栽培株の紹介が毎号掲載されているのも栽培趣味の香りを十二分に感じさせる構成となっています。
当時の写真は全てアナログフィルムですが、どの写真も非常に綺麗です。更に印刷のクレジットを見ると大日本印刷（Dai Nippon, Tokyo, JAPAN）とあります。どういう経緯かは解りませんが、日本のアナログ印刷技術は高品質であったところに目をつけたのか、わざわざ印刷に出していたという状況に驚きます。
その後も、多肉ユーフォルビアについては様々な書籍が刊行されていますが、未だに本書に収録されているような生育地レポートや数々の写真は本書でしか見られないものも多く、ユーフォルビア好きはマストの書籍だと思います。
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